公認教習所で自動車免許を取得するメリット
車の免許を取得する教習所には大きく分けて「公認教習所」と「未公認教習所」の2つのタイプがあります(道路交通法による正式名称は「指定教習所」と「指定外教習所」です)が、ここでは多くの人が利用する公認教習所についてご紹介いたします。
その昔、車がお金持ちの乗り物だった時代には教習所というものが存在していませんでした。そのため、車の免許を取得したい方は、「個人指導員」と呼ばれる方に近所の空き地や自宅の空きスペースを利用して車の運転を教えてもらった後、各都道府県の公安委員会が運営している最寄の運転免許試験場で試験を受けて車の免許を取得していました。
しかし昭和30年代頃から車が大衆化したことにより、運転免許試験場の試験管だけではさばききれない程、自動車免許の取得希望者が殺到しました。そこで試験場の実技試験を代行する(実地試験免除)公認教習所と呼ばれるものができました。
つまり公認教習所は、「行政サイドの負担を減らしつつ、大量の免許取得希望者に対応すること」が大きな使命となっているため、「免許取得者の増大」を目的としています。そのため、公認教習所は基本的に免許取得を後押しするというイメージが強く、どんどんと合格者を出すといった傾向があります。
しかし、公認教習所は未公認教習所に比べて教習料金が高めに設定されています。そのため、「少し高くても確実に車の免許を取得したい」といった方には公認教習所が向いていると言えます。この他にも、公認教習所は運転免許試験場での実地試験が免除となるので、運転技術に自信のない方は、普段走り慣れたコースで仮免、本免実技試験を受ければ良いというメリットのある公認教習所がおすすめです。
公認教習所の平均教習料金
全国にある公認教習所の教習料金ですが、これは教習所のある地域によって大きく変わってきます。公認教習所がたくさんある地域では、価格競争の影響で、入所金・学科受講料・検定料込みで22万円程度の教習所もあります。しかし逆に、都市部や富裕層の多い地域では、土地代や人件費などが地方の教習所よりも高くなるため、40万円程する高額な教習所もあります。
平均でいうと220,000〜400,000円程度となりますが、規定の時限数をオーバーした場合などは、補習を受ける別途料金が1時限5,000円程度掛かるので注意しましょう。