3タイプの未公認教習所とそのメリット
未公認教習所とは公認教習所とは異なり、道路交通法に定められた物的要因(コースの広さや教習車両・施設など)や、指導員、管理者などの人的要因、また、技能・学科教習の科目や教習時間などが総理府令で定められている運営要件に満たない教習所のことです。
しかし、各都道府県の公安委員会の中にある教習所課に届け出をして認められれば「届出教習所」となります。また、届出教習所の中にも「指定届出教習所」と呼ばれるものがあり、これは危険予測講習・高速講習・応急救護講習などの一部の講習を行うため、公認教習所同様「特定指導員」を確保し、教習を実施している教習所のことです。
そして上記でご紹介したいずれの教習所にも属さないのが、世間ではあまり知られていませんが一般的に「個人指導員」や「個人教習所」と呼ばれている教習所です。
以上のように、「未公認教習所」といっても大きく分けて3種類のタイプがあります。この3タイプのうち届出教習所と特定届出教習所の2タイプは、公認教習所同様、住民票が全国どこにあっても、現在住んでいる地域の最寄の試験場で受験することができます。
ただし、公認教習所と異なるのは、仮免実施試験と本免実技試験、そして学科試験などのすべての試験を運転試験場で受ける必要があります。しかし、未公認教習所は公認教習所で必ず修了しなくてはならない実技や学科の規定時限が基本的に定められていません。
そのため、「車の運転技術に自信があり、学科の知識も頭に入っている」といった方は、最低限のお金と時間で車の免許が取得できるといった大きなメリットがあります。チャレンジ精神旺盛な方や本当に自信のある方は、未公認教習所はおすすめです。
未公認教習所の平均教習料金
未公認教習所は上手くいけば公認教習所と比べて比較的安い料金で車の免許を取得することができますが、実際の料金は経営者によって大きく異なります。平均的な価格は170,000円〜300,000円程度となっています。
自社で教習コースを持っていない未公認教習所や個人教習所の場合は、他の教習所の練習コースや試験場コースを借りることになるので、コース使用料、指導料金、学科・技能に関するテキスト料金などを含めた料金設定となっています。
しかし公認教習所ではスケジュールに組み込まれている、特定講習受講費用(高速講習・危険予測講習・応急救護講習)が基本的には入っていないので、別途13,400円が掛かります。またその他にも、仮免学科と実技試験の料金5,950円、本免学科と実技試験の料金5,500円も別途発生します。