高速バスは高速道路を走るバス

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高速バスとは高速道路を走るバスのこと?

現在、高速バス・夜行バスは、新幹線や飛行機に勝るとも劣らないほど人気のある長距離交通手段となっています。新幹線や飛行機で直接行けない場所でも、日本全国を運行している高速バスを利用すれば乗り換えなしで移動することができ、それらの交通手段と比べて価格も格安で非常に便利です。

 

そして今では世間一般的に使われている「高速バス」という名称ですが、実はこの高速バスという言葉にについて具体的な内容は決められていません。「高速バスは高速道路を走るバス」のことと思っている方も多いと思いますが、もちろんこれも正解です。しかし、道路運送車両法など法律的には明確な定義はありません。

 

運輸省(元・国土交通省)による1972年の通達では「主として高速自動車道およびそれに準ずる道路を運行するバス」とされています。その後に高速バスの調査を実施した際には「系統キロのうちおおむね半分以上が高速道路を通過するバス」とされ、それ以降これが一応の定義となっています。

 

しかし、北海道の札幌〜釧路間380キロを走行する「スターライト釧路号」は3割程度しか高速道路を走行しません。また、盛岡〜宮古間の「106急行」にいたってはその名の通り、国道106号線を走行するバスで、高速道路は一切使わない路線となっています。これらのバスを高速バスと呼ぶことに全く問題はありません。

 

このようなことから、特別な路線も含めて高速バスという名称は「高速道路を走行して定期的に運行されているバス」と呼んでも良いのではないでしょうか。