高速バスの旅|永平寺で修業の厳しさに触れ北の庄では歴史の非哀を知る
高速バス・夜行バスを利用して、日帰りで大河ドラマ「江」のゆかりの地を巡る旅。高速バスに乗車して福井駅へ到着すると、福井駅東口から永平寺の門前へ行くバスが、ほぼ1時間ごとに発車している。
樹齢約700年と言われている老杉に覆われた永平寺の境内は森閑としています。約10万坪もある広大な敷地の中に、七堂伽藍が重厚な構えを見せている。七堂伽藍は、山門、仏殿、法堂、僧堂、庫院、浴司、東司の総称で、回廊と結ばれている。
受付後、吉祥閣の大広間で寺の概要の説明を受けた後、正座して拝聴をする。建物の撮影はすることができますが、修行僧の撮影は不可となっています。傘松閣の天井の花鳥図、僧侶の修業の場である僧堂や、道元禅師の廟である承陽殿などを回ると、全部で1時間の見学となります。
昼食は寺を出て参道の坂を下って徒歩15分のところにある「古跡館りうぜん」がおすすめ。このお店は手打ちそばの名店として有名で、りうぜんそば(1300円)は、大根おろし、とろろ、ゴマの3種類のつけ汁が味わうことができ、高速バス・夜行バスのツアー観光客にも人気のメニューです。
お腹を満たした後は、りうぜんの前にある荒谷バス停からバスで福井駅に戻る。戦国時代の史跡である北の庄城址へは、天正11年(1583年)賤ヶ岳の戦いで羽柴秀吉に敗れた柴田勝家が妻のお市らと自害した地で、駅から徒歩で約10分の場所にあります。お市は、NHK大河ドラマの主役、お江の母。勝家とお市の墓がある西光寺は城址から徒歩7分です。
平成23年3月までの土曜日、日曜日、祝日は北の庄城址資料館に10時〜15時まで常駐する福井市歴史ボランティアグループ「語り部」が、約1時間30分をかけて北の庄城址や西光寺を無料で案内するというサービスを行っていました。
時間に余裕があれば、北の庄城址の北1キロの場所にある福井城主松平家の別荘、養治館庭園に寄り、夜行バスで帰路につく。日帰りではなく宿泊をするなら、福井駅からえちぜん鉄道三国芦原線で40分の芦原温泉へ。旅館約40軒が軒を並べています。翌日は柱状節理の景勝地である東尋坊の観光がおすすめです。