日本三名城の「熊本城」を巡り、名園を鑑賞する高速バスの旅
熊本行きの高速バス・夜行バスの終点は熊本交通センターです。バス到着後、ひと休みするなら、熊本交通センターのターミナルビルの1階にあり、7時から営業しているUCCカフェコンフォートがおすすめ。モーニングセットは500円〜となっているので、ここで夜行バスで空腹になったお腹を満たそう。
高速バスの旅での熊本市内の見どころは、熊本城周辺と水前寺エリアに分かれる。熊本城は交通センターから徒歩で約15分。熊本駅前発で交通センターを経由して熊本城と周辺の観光施設を周遊するバス「しろめぐりん」は、1日乗車券が300円〜と格安なので、利用すれば効率よく回ることができ、さまざまな施設も割引になるのでおすすめ。
熊本城は、戦国武将・加藤清正が慶長6年〜12年(1601年〜1607年)に築城した城で、銀杏城とも呼ばれる。平成19年に築城400年を記念して南大手門、飯田丸五階櫓などが復元された。特に本丸御殿は金色に輝く昭君之間など見応えがあります。
二の丸から周遊バス5分で旧細川刑部邸があります。肥後藩主の細川忠利の弟、刑部少輔興考が正保3年(1646年)に建てた屋敷を移築したもので、建坪は300坪。上級武家屋敷としての風格があり、細川一門の大きさがうかがわれる。
さらに周遊バスで12分の通町筋は熊本最大の繁華街。下通・上通合わせて1キロものアーケードが続く。昼食には熊本ラーメンがおすすめです。中でも上通アーケード街の終点から続く並木坂に老舗の「こむらさき本店」、上通の中ほどに同中央店がおすすめ。熊本ラーメンを食べるためだけに高速バスに乗って熊本へ来る方がいるほどです。
下通アーケード街の一筋東には小泉八雲熊本旧居がある。英語教師として赴任した八雲は、明治24年(1891年)からこの地で過ごしました。この場所では八雲の足跡や作品を紹介しています。
通町筋から市電に乗って14分、水前寺公園で下車する。名勝に指定されている水前寺成趣園は、肥後藩主の細川家が3代かけて築いた桃山式回遊庭園。古今伝授之間は、京都御苑から大正元年(1912年)に移築した書院造りの建物で、昨今全面修復工事を終えました。園内を一望することができ、抹茶とお菓子(500円〜)でくつろぐことができるので高速バスの旅ではおすすめです。
市内観光には観光バスを利用するのもおすすめです。宮本武蔵の遺品を展示した島田美術館など、武蔵ゆかりの地を巡る「もりめぐりん」と、坂本龍馬が立ち寄った横井小楠旧居や水前寺成趣園を巡る「みずめぐりん」がある。どちらのバスも午前便と午後便があり、、所要時間は約3時間半で、運賃は3000円です。
この他にも、ボランティアガイドと熊本城などを巡る「くまもとさるく」(さるくは歩いて回るという意味)も10コース用意されており、各500円で参加することができます。(要予約)
日帰りの夜行バスで帰らない場合は、翌日は路線バスで天草へ向かう。天草は大矢野島、上島、下島を中心に、大小120余もの島からなる。下島の中心部、本渡まで熊本駅から路線バスで約2時間20分。江戸時代のキリシタンの受難を伝える殉教公園、大江天主堂など、見所が多く、高速バス・夜行バスのツアー客にも人気です。