異国情緒漂う湊町「長崎」へ向かう高速バス・夜行バスの旅
長崎行きの高速バス・夜行バスが停車する、長崎新地ターミナルは、すぐそばに長崎バスターミナルホテルがあり、1階のレストランで朝食(800円)をとることができます。ここで夜行バスで疲れた体を一休みしよう。朝食後は長崎市内の観光に出発。市内の散策には長崎バスや路面電車が便利で、1日乗車券はそれぞれ500円で販売しています。
長崎市内は、人気の大河ドラマ「龍馬伝」ブームに沸いた町で、坂本龍馬に関連する施設は必見です。長崎バスターミナルから徒歩7分の場所にある「長崎まちなか龍馬館」では、龍馬が作った日本最古の貿易商社「亀山社中」のひと部屋を再現するなど、龍馬と長崎の接点を紹介している。
近くの観光通電亭から路面電車を乗り継いで10分、桜町電停から徒歩5分の「長崎奉行所・龍馬伝館」は、平成23年1月10日まで龍馬伝のメーキング映像などで、ドラマの世界を紹介していました。龍馬が訪れた長崎奉行も忠実に再現されていました。
このほか、高さ4.8メートルの龍馬像が立つ風頭公園や、亀山社中の間取りを復元した「長崎亀山社中記念館」、多くの幕末の志士たちが参拝した「若宮稲荷神社」など、幕末の歴史を伝える見どころがたくさんあります。いずれも南北3キロメートルほどの範囲にあるため、歩いて巡ることもできます。
昼食は、「新地中華街」で、長崎名物のちゃんぽんや皿うどんなどを食すのがおすすめです。昼食後、夜行バスで帰る場合は時間の許す限り、教会や洋館が点在する山手地区や江戸時代に唯一西洋との貿易が許された「出島」などを散策する。
日帰りではなく、翌日の夜行バスで帰る場合は、宿泊先は長崎市内のホテルがおすすめ。翌日の夜行バス出発時間までたっぷりと時間がとれるので、雲仙、島原方面を訪ねるのもおすすめです。
雲仙岳を背に向け湯けむりを上げる雲仙温泉は、長崎駅から長崎線特急で22分の諫早駅からバスで1時間20分。硫黄の匂いが広がる雲仙地獄は30分ほどで巡ることができます。
島原へは諫早から島原鉄道で1時間30分。島原は江戸時代の風情が漂う水の都で、駅から徒歩7分の場所にある「島原城」の周辺には、武家屋敷が残っています。
名物の具雑煮は、餅や野菜、アナゴ、鳥肉などがたっぷり入った郷土料理で、高速バス・夜行バスで長崎を訪れた際には、ぜひ味わいたい郷土料理です。島原城の近くにある「姫松屋本店」などで味わうことができ、旨味がしみ出たスープに、高速バスの旅で疲れた身も心も温まります。