奈良公園を散歩して心落ち着く歴史と対話する高速バスの旅
高速バス・夜行バスはもちろん、様々な交通機関を利用して日本全国から多くの人が訪れた平城遷都1300年祭が終わり、古都本来の静寂を取り戻した奈良。そんな奈良に夜行バスで早朝に到着したら、近鉄奈良駅の構内にある喫茶店CIAO PRESSOで朝食をとり、朝早い奈良公園を散策する。
駅から徒歩5分の興福寺の境内を抜けて、猿沢の池へ。池の南側に広がる江戸、明治期の町屋が軒を連ねる昔町である「ならまち」を散策するのもおすすめです。
春日大社や東大寺も徒歩圏内です。春日大社の宝物殿では、平成23年1月16日まで特別公開「平安の正倉院U-花開く舞楽の美-」と題して、舞楽の面や装束、楽器が公開されていました。12月15日〜12月18日に開催されていた「春日若宮おん祭」は、五穀豊穣を祈り、舞楽など神事芸能の奉納や時代行列が行われていました。
17日の日付が変わるとともに、神霊を若宮神社からお旅所へ遷す「遷幸の儀」は、闇と静寂に包まれた神秘的な儀式で、写真撮影は禁止されていたため、今後行われることがあれば一度は見てみたい行事です。
東大寺の二月堂に上り、奈良市街の眺望を堪能した後は、少し遅めの昼食へ。奈良公園春日野園地にあるクイーン・アリス・シルクロードは、フランス料理の鉄人シェフである石鍋裕氏の店です。奈良公園を見渡せる静かな環境で2,000円〜のランチコースを味わえる。
近鉄奈良駅、JR奈良駅周辺にはビジネスホテルや旅館など、宿泊施設が多くあります。ひと味違った宿を探すのなら、高松塚古墳や石舞台古墳など多くの古墳があり、古代の歴史が眠る飛鳥がおすすめです。飛鳥駅へは近鉄奈良駅から近鉄線で約50分。
民家を利用した民宿が9軒あり、夕食に出る手作りの郷土料理、飛鳥鍋を食べれば、高速バス・夜行バスで疲れた体も心も温まる。翌日は、飛鳥にあった都の遺構が見られる伝飛鳥板葺宮跡や飛鳥を見渡す甘樫丘へ行き、古の日々に思いをはせるのもおすすめです。