夜行バスで快適に過ごすため車内設備を利用しよう
最近の夜行バスの車内レイアウトは非常にバラエティ豊かです。運行路線ごとに固定されている場合が多く、2社で運行する路線でも統一しているのが一般的です。では実際の夜行バスにはどのようなレイアウトがあるのでしょう?現在の夜行バスの主流となっているのが独立3列シートです。バス車内の中央と左右に縦の列を配置することで、3列それぞれのシートを独立させています。隣席との間には通路があるので、移動中も周りを気にせずにぐっすりと睡眠をとることができるのが大きなポイントです。ちなみにバスによっては、独立3列シートといっていてもバス後部の数列、または最後部だけが4列シートになっているという車両もあります。
他には昼行便の高速バスでよく使われているオーソドックスな2+2の4列シートも夜行バスで使用されていることもありますが、そういった夜行バスはおもに格安運賃で運行している路線に多く見られます。一方で、JRバス関東や西日本JRバスのプレミアムドリーム号1階席や、弘南バスのノクターン号のスーパーシートなどの豪華仕様の夜行バスでは、横2列という贅沢なシートレイアウトを採用しています。この他にも横2+1列などの配置をしているバスもありますが、これらはごく少数のバスでのみ採用されています。夜行バスではこのように様々な車内レイアウトがあるので、バス事業者が用意しているパンフレットやホームページなどで乗りたいバスのシートレイアウトをチェックしましょう。
夜行バスに乗車した際、どうしても気になるのがシートリクライニングの角度です。夜行バスに乗車したことのある人は、実際にどこまでシートの背もたれを倒して良いのか分からないといった人も多くいると思います。通常、夜行バスのシートはフルにリクライニングすることを前提に、シートピッチや形状が設定されています。後ろの席の乗客のことを考えフルにリクライニングしない方もいらっしゃるかも知れませんが、逆にフルリクライニングしない方が迷惑になる場合もあります。なので、通常はもちろんフルにリクライニングしてもいいのですが、一応マナーとして後ろの席の方に一声かけるようにしましょう。
そして夜行バスで忘れてはいけない装備といえばトイレです。夜行バスの場合は、昼行便の高速バスと比べて途中のサービスエリアでの休憩が少なく設定されているため、スーパーハイデッカーでは車内中央右側のフロア下、ハイデッカーでは最後部にトイレは設置されています。また、お茶や水、コーヒーなどのサービスをはじめ、座席にはスリッパやひざ掛けなどが用意されていて、サービスコーナーにはおしぼりも用意されています。他には新聞やマガジンラック、マルチステレオ、テレビやビデオなどを装備している夜行バスもあり、バス車内の設備はかなり充実しています。高速バスや夜行バスは眠れない、長時間で飽きるというのは昔の話で、最近の高速バス・夜行バスは格安で快適な旅を提供しています。